“ブログに迷ったら、まずこの一冊”
ブログを書き始めたばかりの頃、何をどんなふうに書けばいいのか分からず、情報ばかりを探していました。
SEO、キーワード、見出し、構成… ネット上にはテクニックがあふれていて、それらを追いかけるうちにふと「そもそも、なんのために書くんだっけ?」と立ち止まりました。
そんな時に出会ったのが、この本です。
タイトルはずばり――「読みたいことを、書けばいい。」
思わず手が伸びました。
本の内容と著者について
著者は田中泰延(たなか・ひろのぶ)さん。
24年間、広告代理店・電通でコピーライターをされていた方で、現在は「青年失業家」と名乗りながら、フリーランスで執筆をされています。
この本では、「誰のために」「何を書くのか」「なぜ書くのか」という文章の根本的な問いに、ユーモアを交えて深く向き合っています。
実用的なテクニックよりも、“書くという行為”そのものに向き合う姿勢が語られていて、読んでいて思わず笑ってしまう場面も多くありました。
印象に残ったことばたち
この本は、白いページとグレーのページに分かれていて、グレーのページには文章術のヒントが、白いページにはエッセイのような著者の考察が書かれています。
とくに心に残ったのが、以下の言葉たち。
「自分が書いた文章を最初に読むのは誰か?」
→ 読者ではなく、まず“自分”なんですよね。誰よりも自分が面白がれるかどうか。「書くことは、世界を狭くすることだ」
→ 情報を絞り、自分の視点で語ることが大切だというメッセージに、ハッとしました。「内面を語る人間は、つまらない」
→ …これはグサッときました。ちょうど自分語りをしていた30分後に読んだので(笑)
気づかされたこと、学んだこと
この本を読んで、自分が「誰かの役に立つことを書こう」と思いすぎて、“自分が面白いと思うこと”から離れていたことに気づきました。
「読みたいことを、書けばいい」――それはわがままではなく、誠実な態度なのだと教えてもらった気がします。
また、「一次資料にあたれ」という指摘にも納得。
誰かがまとめた情報ではなく、オリジナルに触れて、そこから自分の言葉で書くことが大事。
ブログだからこそ、そこを大切にしたいと思いました。
こんな人におすすめ
ブログやSNSで発信を始めたけれど、迷っている人
自分の文章がなんだかつまらないと感じている人
「書くことが好き」で終わらせたくない人
そんな方におすすめの一冊です。
笑って読みながら、自分の文章の原点を見つめ直すことができると思います。
![]() | 読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術 [ 田中 泰延 ] 価格:1,650円 |

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