里親研修(2日目)

里親

里親研修に行ってきました

2日目の研修は、里親の養育に関する最低基準とか子どもの心理発達・特別な配慮を必要とする子どものケアについての学習でした。

大きなホール内で、私たちと同じように里親になるために研修を受けに来られている方が60名ほどおられました。

里親の養育の最低基準

(※以下、この日に学んだことです。覚書として書いてます)

まず、里親の養育の最低基準について。

1、預かった子どもに対し、実の子どもと里子、差別なく平等に育てる
2、虐待の禁止
3、健康管理をしっかりと(規則正しい生活を)
4、義務教育のほか、必要な教育を受けさせる
5、金銭管理
6、里子のことやその家族のプライバシーのことは他に漏らしてはいけない。(秘密保持)
7、記録をする(里親支援機関の訪問時に備えての忘備録として)
8、苦情への対応
9、都道府県知事への報告
10、関係機関との連携

・・・

1〜5ぐらいまでは子どもを家庭で育てていくのに当たり前やけど、8〜10ぐらいになると、「あれ?仕事かな?」っていう感じに思えてきました。

養育里親(養子縁組しない)は、県や市から措置費と言われる養育費みたいなものが最低限支払われます。
なので、措置費と自分たちの財産は分けて管理をしないといけません。
しかも、措置費は課税の対象になるとか。

また、8の苦情への対応は児童からの苦情が想定されています。
子ども自身が利用できる相談窓口もあり、苦情を受けたら県から指導や助言が入ることもあるようです。

特別な配慮を必要とする子供へのケア

里子となる子どもには様々な背景があります。
予想外の妊娠や、性被害の妊娠など望まない妊娠であったり、
親自身が育てられない状況(実親の障害や病気、経済苦、未婚、若年、逮捕・拘禁など)

そんな中で、出産前から栄養不良や飲酒・喫煙、薬物の使用、母体内の環境がよくないなど、リスクにさらされている可能性があります。

また、生まれた時はわからなくても育っていくうちに病気や障害がわかることもある・・・。

不妊治療をしてきた自分からしたら、妊娠したら飲酒とか喫煙とかありえないと思うのですが・・・
もちろん望まない妊娠は別として、
「妊娠が分かったら、もっとしっかりしてよ」と思ってしまう。

子どもには罪はないのに、生まれる前から環境がよくないというのはなんとも不平等やなと。

話が横にそれました。

配慮を必要とする子どものケアについてのお話ですが、
大学の講義みたいで、あまり印象に残っていません(笑)

一番言われていたのが、幼児期の愛着形成が大事だということです。

小さい頃から抱っこをしてもらったり、目を合わせて話しかけてもらう、
泣いたら「どうしたの?」とお世話をしてくれるなどから愛着が作られていくそうです。
この愛着は人を信頼したり、愛情を感じるのに重要なもので後の成長にも繋がってくるとのこと。

新生児を預かる人にはそれができるかもしれませんが、
途中から子どもを預かることになったら信頼関係を作るのに時間がかかるだろうなぁと思いました。

また、試し行動や困った行動が出るのもよくある話だそうで、
そういった時は行動の背景を考えることが大事とのこと。
試し行動とは、里親に対してつねったり噛んだり、物をこぼしたり落としたりしてみたり、
こちらがやめてほしいなと思うことを何度も繰り返すことだそうで、
「この人達は、どこまで自分を受け入れてくれるだろう?」ということを確認する行為だそうです。

親が困るような、子どもの行動がある時、すぐに対処の方法を考えてしまうけれど、「なぜこのような行動をするのか?」をまず考えてくださいということでした。

今は経験したことがないからピンときませんが、
こういった話は、実際に養育が始まってから壁にぶつかった時に聞くと分かりやすいのかもしれません。

子どもの権利を守る

最後は、子どもの権利を守る活動をされている「CAP」という団体さんが、子どもの権利について寸劇を交えてお話をしてくださいました。

子どもの権利を大人が知ることも大事ですが、子ども自身が権利って何かを知って主張しないと子どもの声が埋もれてしまう。
ということで、CAPでは保育園や幼稚園に行って自分たちが持っている権利は何かをと〜っても分かりやすく伝えておられるそうです。

キーワードは『安心・自信・自由』
子どもには、安心して暮らしていける、自分に自信が持てる、自由に自分の思いを話せる権利があるということを教えていただきました。

↑こんな冊子もらった。

さて、今回は宿題が出ました。
自分たちの生い立ちを作文にする(800字程度)
ジェノグラムとエコマップを書く

作文・・・
懐かしい響きです。
次回の講義ははどんなお話が聞けるんだろうか。

にほんブログ村 家族ブログ 養子縁組へ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました