10年越しの国債
10年ほど前に、当時勤めていた会社の組合で資産運用講座(超初心者編)がありました。
その時は、権利擁護事業(認知症や障害によって判断能力が低下している方の金銭管理などをする)の担当者だったので、お金をどう管理したり、貯めていったらいいかということには興味がありました。
この時の講座では、
「お金を増やすために貯金だけでは増えない。投資信託や株などの資産運用をしながら、お金にも働いてもらう」
ということを噛み砕いて話してくださっていました。(確かファイナンシャルプランナーの方だったかな?)
その時、
一般的には、貯金<定期預金<国債<債券<投資信託<株<FX・・・の順にリスク・リターンが大きくなりますよ〜と話されていたように思います。
当時、貯金も多くなく運用できる資産がないと思っていたので自分のこととしては中々考えられず、
ひとまず貯金か、定期預金かというところをうろうろとしていました。
このままでいいのか・・・
講座を受講して数年、貯金だけで本当にいいのかな〜?と漠然と考える日々。
しばらくすると、銀行などでNISAやiDecoのお知らせが貼ってあるのを目にするようになりました。
ちょうどNISAの制度が始まって数年経った頃だと思います。
正直、NISAのことも十分に分かっていませんでした。
「ふ〜ん、運用益が非課税になるんやな。年120万円まで運用できるみたい」という浅っさい知識。
分からないなりにネットなどで調べて初めてみることにしました。
当時、ネットでもYOUTUBEでも、金融に関するチャンネルが今ほど多くもなく、
結局、調べても「理解できた!」と言えるほどにもならず、浅い知識のまま・・・笑
でも何かしないとな〜と漠然とした焦り。
なんとなく、
銀行でNISAやiDecoの話を聞いてしまったら負けやという変な固定概念と、
証券口座を持ってみたいという憧れがあり、
ゆくゆく株を買うなら証券口座っしょ!ということで、
SBI証券の口座を開設、しばらくしてNISA口座も申し込みました。
最初の1.2年は・・・
NISA口座を開設して、最初の1.2年はどの株や投資信託を買ったらいいのか正直分からず、運用枠を使いきれないという残念な結果になりました。
2年目に関しては、9万円分しか使っていない・・・
120万円まで運用できるのに、なんやねん、9万円て・・・
2年目はタマシイが抜けていたようです。
NISA枠をこれだけ無駄にしている人は他にいないだろう(*´-`)
・・・そして今年、口座開設して5年目を迎えたので、今年こそは枠いっぱい使い切りたいと思います!
(ちなみに、当初は積み立てNISAがなかったので、一般NISAにしましたが、今だったら積み立てNISAにしていたと思います)
保険の相談窓口でのできごと
少しばかり投資に興味が出てきた頃、結婚してマイホームを立てるという大きな出来事がありました。
家を建てるから、火災保険や地震保険は入らないといけない。夫と相談し、どこがいいかを聞きに行こう!となり、
近くの”ほけんの窓口”的なところに相談に行きました。
今思えば、『そんなところノープランでいったらあかん!』というのは分かるのですが、
この時は、ノープラン、ノー調査で行ってしまいました。
そこで出会ったファイナンシャルプランナーのTさん。
保険の話以外に、株の話やビジネスのことなど幅広く話してくださいました。
よく分かってなかった保険の説明もしてくださり、話がとっても面白い。
Tさんの話に引き込まれ、火災保険の話を聞きに行ったのに、なぜかライフプランや将来の資金シミュレーション、保険の提案を受けることになりました。
そして、今入っている保険を十分に理解していないこともあり、
2回目には保険証券を見てもらって保険を整理してもらうことになりました。
その結果、医療・ドル建て終身・就労不能保障などいろいろな保険に加入してしまい、
当時は夫婦でトータル月6万ぐらい払ってました。Tさんには、私たちがネギを背負っているカモに見えたことでしょう。(今は解約しています。)
保険は勿体無いことをしてしまいましたが、その時に聞いた株の話で、
「しっかり調べてやってみなあかんけど、今やったらセールスフォースやサイボウズがいいと思う」ということを聞きました。
2019年ごろのことです。
株はまだスタートしていなかったので、これを機にやってみようと思い、サイボウズを200株購入。
その後、コロナショックが起こり、リモートワークが進む中で、クラウドサービスの会社のその株は値上がりしていきました。
タイミング的によかったのだと思います。
Tさんには、うまく保険を売られてしまったけれど、株の話や投資の話に興味を持つ良いきっかけになりました。
国債を買うメリットは?
NISA口座を開設して、株や投資信託をやってきましたので、資産運用できたつもりでいました。
ふと、当面使わないお金を定期預金に置いていたのを思い出し、数年ぶりに額面を見てびっくり。
数十円しか増えていませんでした。
超低金利時代、普通預金口座に預けていても金利0.001%〜0.002%のところがほとんど。
100万円預けていても、利息10円・・
そりゃ増えん
最近読んだ「ほったらかし投資術」の本では、手堅く運用するために、以下のように書かれています。
①3〜6ヶ月の生活資金を確保して普通預金においておく。それ以外の資金を「運用資金」とする。
↓
②運用資金の中から、リスクを取って運用しても良いという「リスク資産」の額を決定する。
(リスク資産は、最悪の場合、1年以内に元金が3分の1程度損するかもしれないが同程度の確率で4割程度儲かる場合もあり、平均で年5%程度の収益率が見込める資産として自分で額を決める)
↓
③運用資金からリスク資産を引いた分を「無リスク資産」として保有する。
無リスク資産は、個人型変動金利10年満期 または銀行預金(一人1行1000万円まで)で保有する。
引用:『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』(山﨑 元・水瀬ケンイチ著)
③の無リスク資産について、何も考えていなかった!
ということで、無リスク資産と言われている個人向け国債を買うことにしました。
まさしく、10年越しの国債です。(あの時ちょっとでもやっていれば、今ごろ満期を迎える頃だったのに・・・)
国債は3年・5年固定金利、10年変動金利の3つの種類があり、期間によって利率が変わります。
毎月発行されていて、期間内に購入すると、月末に確定され期間がスタートする仕組みのようです。
現在、3年と5年の固定金利は0.05%、10年変動は0.17%で、普通預金に比べたら170倍の金利( ^∀^)!
国債とは・・
国が発行する債権のこと。
元本割れがなく、1万円から購入できる。金利支払いは年2回。
最低補償金利があるので、金利が大きく下がりすぎることがなく安心。
中途換金もすることができるが、中途換金すると直近2回分の利息が手数料として元本から引かれる。
個人向け国債ページ↓
https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/begginer/
当面使う予定のないお金なので、10年変動のやつにしました。
購入する金融機関はお馴染みのSBI証券。
ネットでポチポチ、15分ほどで購入完了しました。
思っていたより簡単で、利払日が楽しみです( ^∀^)
参考にした本
これまで、多くはありませんが投資の本をいくつか読んできました。
その中でも、初心者の私でも、分かりやすかったな〜と思う本をピックアップしたいと思います。
興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください( ^∀^)
(写真がないのが、申し訳ないです💦)
①ファイナンシャルプランナーTさんに勧められた本。安定した職業について、長く働くことこそ良いと思っていたが、そうではないことを教えてもらった。
改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
ロバート・キヨサキ(本文), 白根 美保子(翻訳)
②①を読むと、キャッシュフローについて詳しく知りたくなり、続きが気になったので読んだ本
改訂版 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント
ロバート・キヨサキ(本文), 白根 美保子(翻訳)
③保険料、高すぎやせんか?と思って保険を解約するきっかけになった本。
ノープランでほけんの窓口に行く前に読んでおけばよかったと思う。保険を考えるなら読むべき!
どんな家庭でも生命保険料は月5000円だけ
④国債買ってから手に取った本。国債を買ってよかったと再確認できた。
99%の日本人がわかっていない新・国債の真実
高橋洋一(著/文)
⑤NISAの次は、iDecoをやってみようと思って読んだ本。数年前の本なので現在と制度が変わっている部分もあるが、根本的には変わらない部分も多く書かれていて分かりやすかった。
確定拠出年金の教科書
山崎元(編集)
⑥リベラルアーツ大学のYouTubeチャンネルがお金の話をわかりやすく説明してくれるので、本も買ってみた。イラスト多めの本なので、読みやすいしお金を増やすことだけでなく貯める、使う、守ることなど全般のことが載っているので少しでも家計を考えたい人におすすめ。
本当の自由を手に入れる お金の大学
両@リベ大学長(著/文)
⑦一番実用性があった本。いろいろと遠回りして投資をしてきたけれど地道にお金を増やすならインデックス投資がいいと理解できた。
全面改訂 第3版 ほったらかし投資術
山崎元(著/文), 水瀬ケンイチ(著/文)
⑧一度は耳にしたことがあるかもしれない「バビロン大富豪の教え」。
原作は分厚い本なので、読み切れる自信がなく、漫画バージョンを読んでみたところ、とっても分かりやすかった。
漫画 バビロン大富豪の教え
ジョージ・S・クレイソン(原著), 坂野旭(イラスト), 大橋弘祐
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